ライターの正しい保管方法と保管場所を解説。間違った保管は火事につながる。

ライターを保管する際に、何かの拍子に誤って発火してしまわないか、子どもが間違って手にとってしまわないかなど、心配になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ライターの保管は、ライターの劣化や万が一の事故のリスクを防ぐためにも、正しく保管をすることが大切です。そこで、この記事ではライターの正しい保管方法や保管場所、ライターによる事故のリスクなどを紹介します。

ガスライターの保管方法と保管場所

ライターを燃料の種類によって分類すると、ガスライターとオイルライターに分けられます。ガスライターの着火方式は“フリント式、電子式、内燃式”の3つからなり、それぞれ着火する仕組みが異なります。

使い捨てタイプのガスライターは、安価に手に入ることから、購入したものが溜まってしまい、部屋のいたるところに放置している方も多いのではないでしょうか。

また、内部にごみなどの異物が入り使用後の残り火が原因で事故が起こる可能性があるため、異物が詰まっていないか、火が完全に消えているかなど、確認しましょう。

使い捨てタイプのガスライターには、可燃性の高圧ガスが充填されています。直射日光が当たったり、周囲の温度が上昇したりする場所では自然発火する恐れがあるので、特に直射日光の当たる窓際や車内​​など​​にライターを放置しないようにしましょう。​

出典:消費者庁 ライターは安全に正しく使いましょう!

オイルライターの保管方法と保管場所

オイルライターの着火方式はフリント式で注入タイプのみです。オイルライターのオイルは石油系液体可燃物で、消防法危険物第4類第一石油類に指定されており、保管方法や保管場所に気を付ける必要があります。

引火性が高いことから火気の近くや、直射日光が当たる場所や高温になる場所に置いておくと、事故に繋がる恐れがあるため、前述の場所を避けて保管を徹底しましょう。また、オイルライターはライターオイルが必要となります。そのため、ライターオイルを購入している方は、ライターオイルの保管方法も同様に注意が必要です。

また、子どもがライターを使って遊んでしまうことを避けるためにも、ガスライター・オイルライターいずれも子どもの手が届く場所以外での保管をおこないましょう。

出典:消費者庁 ライターは安全に正しく使いましょう!
出典:J-STAGE ライター用オイルの火災危険性
出典:株式会社ライテック オイルライター燃料について

ライターを長期保管しておく場合

ライターをまとめて購入したり、すぐに使用せず長期保管したりする場合があると思います。まとめ買いや防災用として保管する場合に、安全に保管する方法を紹介します。

まとめ買いをした場合

複数本セットになった使い捨てタイプのライターを購入した場合、長期保管することもあるかと思います。ライターを保管しているからと言って危険性がないわけではなく、保管方法によっては使っていなくても事故が発生する恐れがあります。

使っていないライターも前述の通り、直射日光が当たる場所や高温になる場所での保管は避け、子どもが手の届かない場所に置いておくようにしましょう。

防災用として保管する場合

災害が発生すると電気やガスが使えなくなることも珍しくありませんが、そのような時に重宝するのがライターです。

使い捨てタイプのライターは定期的に使用できるか確認すると安心です。オイル式ライターを防災用にする場合は、防災袋には新しいフリントとライターオイルも入れておくことをおすすめします。どこにしまっておいたかわかるように、災害発生時にすぐにわかる場所を決めておくようにしましょう。

ライターの正しい捨て方

不要になったライターを捨てるときは、ガスやオイルが入っているため、そのままの状態で捨てることは非常に危険です。

使い捨てライターであっても、捨てる際には必ずガス抜きなどの作業を行ってから捨てましょう。ガス抜きなどを行わず捨てると、火災など重大な事故が発生する危険性があります。

ガス抜きを行う際は、屋外で周囲に火の気がなく風通しのよい場所か確認してください。操作レバーを下げ着火した場合は火を吹き消し、輪ゴムや粘着力が強いテープなどでレバーを固定した状態で半日以上ガス抜きします。

注入式の場合はガス注入口の先端を細いドライバーの先などで押し、ガスが抜けている音が聞こえなくなるまでガスを抜きます。ライター用のガスボンベなどを捨てる場合もガス抜き作業が必要です。

詳細はこちらよりご確認ください。
ライターの正しい捨て方。使い切れないで中身ありの場合の正しい処分方法も解説

前述の処理を行ったうえで、自治体のルールに沿って処分しましょう。

出典:消費者庁 ライターは正しく捨てましょう!
出典:社団法人日本喫煙具協会 ライター・ガスボンベの正しい捨て方

ライターによる事故のリスク

ライターは手軽に購入できますが、使い方や保管方法を間違えると事故に繋がる恐れがあります。

異物などの混入物が残り火の原因となることもあるため、使用しているライターの定期的なメンテナンスも心がけましょう。

また、自動車内にライターを放置することにより、ライターが高温になり火災につながる場合もあるため、少しの時間であっても車内に放置することは避けましょう。

ライターの保管場所を誤ることで、子どもの手に届き火遊びをしてしまう恐れがあるため、保管場所にも注意が必要です。 このように、ライターの保管場所や保管方法には徹底した管理が求められます。安全に保管できる場所にライターを置いておくように習慣化しておきましょう。


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ライターは保管方法や保管場所によっては危険がともなうことを紹介しました。安全に使用するためにも危険な保管方法や適さない場所で使用していないか確認し、徹底して正しく保管するようにしましょう。

そして、多種多様な機構やデザインによる実用性とコレクション性の高さから、古今東西でライターは愛されてきました。

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(本記事は2024年11月時点の情報に基づき記載をしております)

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