電子たばこの飛行機内への持ち込みのルールとは。国内外の違いに注意!

電子たばこや加熱式たばこ用デバイスを利用する方が多い昨今、外出時や旅行時に電子たばこを肌身離さず持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。
しかし、電子たばこは国によって厳しく規制されているということを知っている方は、多くはないかもしれません。
そこで今回は、電子たばこの飛行機内への持ち込みルールや、国内外の法律の違いについてご紹介します。
電子たばこの飛行機機内への持ち込みは条件次第でOK

電子たばこの飛行機内への持ち込みは禁止されているわけではありませんが、次のような条件があります。
・電子たばこの飛行機内への手荷物での持ち込みは問題ないが、荷物として預けることでの持ち込みはできない。
・電子たばこの持ち込みは1人につき1個まで。
・海外には電子たばこの所持や持ち込み、使用などを法律で禁じている国や地域があるため、そういった場所に飛行機で出掛ける場合は、電子たばこの機内への持ち込みは禁止となる。
こちらの記事もあわせてご覧ください。
台湾入国の注意点:電子たばこは持ち込み禁止!
国内線のフライトであれば、上記のルールさえきちんと守れば、電子たばこを自由に持ち歩くことができます。しかし、国際線の場合は目的地などによりルールが変わるため、しっかりと事前に確認をしておく必要があります。
なお、上記ルールを守ったとしても、電子たばこにリチウムイオン電池が使われている場合など、電池の仕様によっては飛行機への持ち込みができません。
政府広報オンライン|飛行機に持ち込めないもの お出かけ前に確認を!
電子たばこのバッテリーに用いられるリチウムイオン電池がポイント
一般的な電子たばこのバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、飛行機内での発火や爆発のおそれがあるため、機内持ち込みは規制されています。
また、ANA(全日本空輸)ではリチウムイオン電池を内蔵した電子機器の機内への持ち込みについて、以下の条件を満たすことで可能としています。
・リチウム含有量が2g以下のもの。
・リチウムイオン電池(バッテリー)はワット時定格量が100Wh以下のもの。
リチウム電池を内蔵した電子機器を預入手荷物として預ける場合は、以下の措置を義務付けています。
・熱が発生する部分が不測の作動をしないよう措置すること。
・予備の電池は、短絡しないよう個々に保護すること。
なお、リチウムイオン電池持ち込みのガイドラインは、各航空会社によりそれぞれ設けられています。ご利用予定の航空会社のガイドラインを、あらかじめ確認するようにしましょう。
出典:一般社団法人日本航空協会|リチウム電池と危険物輸送
出典:JAL CARD|飛行機にモバイルバッテリーは持ち込める? 容量・個数などの条件は?
出典:JAL|〔国内線〕特にお問い合わせの多い危険物の代表例
出典:ANA|機内持ち込み・お預かりに条件があるもの(国際線)
リチウム含有量とワット時定格量の確認方法

リチウム含有量とワット時定格量は、ご自身でも確認や計算できる場合があります。
電子たばこのリチウム電池のリチウム含有量の確認方法
デバイスに内蔵されているリチウムイオン電池を本体から取り出すことができる場合、外装に記載されている電流(mAh)を確認しましょう。
リチウム含有量を算出するには、電流を1000で割り、0.3を掛けるだけです。
たとえばバッテリーの電流が5000mAhの場合、5000mAh÷1000×0.3=1.5gとなり、飛行機内に持ち込む安全基準を満たしていることがわかります。
電池を本体から取り出すことが難しい場合は、デバイスのメーカー公式ホームページを確認し、記載がない場合はお問い合わせください。
電子たばこのリチウムイオン電池のワット時定格量の確認方法
ワット時定格量とは、リチウムイオン電池の容量を表す数値です。
リチウムイオン電池の外装に「Wh」の単位で表記されているのが、ワット時定格量です。
外装に記載がない場合は、電流(mAh)×電圧(V)÷1000で算出することができます。
たとえば、電流が2600mAhで電圧が3.7Vのリチウムイオン電池の場合、2600mAh×3.7V÷1000=9.62Whとなり、ANAが設定する「ワット時定格量が100Wh以下」という条件を満たしていることになります。
リチウム電池のワット時定格量につきましても、分からない場合はデバイスのメーカー公式ホームページを確認し、お問い合わせください。
出典:国土交通省|モバイルバッテリーの持ち込みにご注意ください
機内での使用充電はできないので注意
各航空会社が定めるガイドラインを確認し、飛行機内にリチウムイオン電池内蔵の電子たばこを持ち込めたとしても、機内では電子たばこを使用することはもちろん、充電することもできないので注意が必要です。
国により、電子たばこの使用・所持が法律によって制限または禁止されている

電子たばこの飛行機への持ち込み条件について理解したところで、次は各国の電子たばこにまつわる規制状況について解説します。
台湾では電子たばこは全面禁止
台湾では、菸害防制法(煙害防止法)により電子たばこの製造や輸入、販売、供給、展示、広告、使用が全面的に禁止されているようです。
台湾はもともと喫煙に対する規制が厳しく、電子たばこだけでなく紙巻たばこなどにおいても、屋内での喫煙を禁じるなど厳しい法規制があります。
台湾に電子たばこを持ち込む場合は、事前に衛生福利部に申請し、健康リスク評価審査を受ける必要があるため、注意が必要です。
出典:日本貿易振興機構(ジェトロ)|台湾、電子たばこが全面禁止、加熱式たばこの持ち込みも禁止に
出典:外務省|加熱式たばこの台湾への持ち込みについての注意喚起
欧州やアメリカへは電子たばこの持ち込みはできるのか
欧州や米州の一部でも、電子たばこの持ち込みや使用を禁止している国があります。
シンガポールやブラジルにおいても電子たばこの輸入や販売、所持が禁じられており罰則対象のため、日本からデバイスを持ち込むことができないようです。万が一にも電子たばこを持ち込み、手荷物検査場などで発見された場合は、処罰の対象となります。
出典:JAL|シンガポールへのたばこ・電子たばこの持ち込みにご注意ください
出典:JETRO|ブラジル知的財産ニュース(月報)Vol.91(2024 年 5 月分)
電子たばこの越境には細心の注意を
飛行機への電子たばこの持ち込みはいくつかのルールがあるので、事前にしっかりと確認をしてください。
また電子たばこを規制している国に間違ってデバイスを持ち込んでしまった場合、トラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
電子たばこを持参して海外旅行に出掛ける際は、訪れる国が電子たばこを取り締まっていないか、各国の法令をしっかりと確認してください。
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(本記事は2024年10月時点の情報に基づき記載をしております)

