ライターの捨て方｜「めんどくさい」を解決！安全で簡単な処分方法を徹底解説

引き出しの奥に溜まったままの使い捨てライター、どう処分すればいいか分からず困っていませんか？「ガスが残っているかも…」と思うと、そのまま捨てるのは不安ですよね。この記事では、そんなライター処分の「めんどくさい」を解決し、誰でも安全かつ簡単にできる方法を、専門的な知見を交えて徹底解説します。正しい手順を知ることで、火災などの思わぬ事故を未然に防ぎ、安心して家の中をスッキリさせることができます。

1.ライターを捨てる前に必ず確認！危険を避けるための準備

・屋外の風通しが良い場所で作業する
・静電気対策（コンクリートの上などに置く／金属製の机の上は避ける）
・ガス・オイルは完全に抜く

注意喚起・事例

・東大阪市消防局の燃焼実験では、屋内でガスが残ったスプレー缶に穴を開けた際、わずか数秒で引火・爆発する危険性が実証されており、ライターでも同様の危険が指摘されています。

・環境省が発行するリーフレットでも、発火性のあるごみは中身を空にしてから排出するよう徹底が推奨されています。

・東京消防庁によると、ごみ収集車の火災のうちライターが原因とみられるものは令和5年に3件発生しており、適切な処分が求められています。

2.【種類別】ライターの一般的に推奨される処分方法

ガスライターのガス抜き方法

使い捨てライターの内部に残ったブタンガスは、常温でも気化しやすく、わずかな静電気でも引火する危険性があるため、必ず屋外の風通しが良い場所でガス抜きを行ってください。

具体的な手順は以下のとおりです。

1.着火レバーを押し続けて、完全に火が着かない位置までスライドさせる
2.「シュー」というガスが抜ける音が消えるまで放置し、最後に振って液体音がしないか確認する
3.静電気が発生しにくいコンクリートの上などに置き、金属製の机の上は避ける

多目的ライターは先端が長く、レバー周辺に安全装置が付いている場合があるので、安全装置を解除して同様にレバーを固定します。

ライター用ガスボンベは火気のない屋外で逆さにし、先端を硬い地面に押し付けるなどしてガスを抜きます。

ZIPPOなどオイルライターのオイル抜き方法

オイルライターには、揮発性・引火性の高いオイルが使用されている場合が多いです。気化して蒸気になると、空気より重く、床などの低い場所に滞留しやすいため必ず屋外で換気を確保し、火気や静電気を避けて作業してください。

手順は以下のとおりです。

1.インサートユニット（中身）をケースから外す
2.内部の綿に染み込んだオイルを、キッチンペーパーや布に吸い取らせる
3.風通しの良い場所で数時間陰干しし、オイルの臭いが完全に消えたことを確認してから処分する

オイルが残ったまま廃棄すると、ごみ収集車（パッカー車）内での圧縮時に発生する火花で着火する恐れがあります。

3.自治体のごみ回収に出す際の分別方法

自治体のルールは大きく「燃やせないごみ」「危険ごみ」「資源ごみ」に分かれます。例えば、東京都杉並区ではガス抜き済みであれば「燃やせないごみ」、愛知県あま市では資源ごみステーションの「発火性危険物専用カゴ」へ入れる方式を採用しています。

・東京都杉並区
分別区分：燃やせないごみ
回収頻度：月2回
事前処理：ガス抜き必須

・愛知県あま市
分別区分：資源ごみ（発火性危険物）
回収頻度：月1回
事前処理：ガス抜き必須

・札幌市
分別区分：燃やせるごみ指定袋とは別の透明な袋
回収頻度：週2回
事前処理：ガス抜き必須

お住まいの自治体のホームページで確認するか、「（お住まいの市区町村名） ライター 捨て方」で検索し、最新の分別ルールを確認しましょう。

4.ガス抜きができないライターの処分方法

自治体の清掃センターや担当窓口に相談する

着火レバーが固着して動かないなど、自力でガス抜きができない場合は、無理せず自治体の清掃担当部署に連絡し、直接持ち込むなどの指示を仰ぎましょう。「危険ごみ」として個別に引き取ってもらえる場合があります。

購入店などの回収サービスを利用する

一部のホームセンターでは、期間限定で店頭回収キャンペーンを実施することがあります。お近くの店舗の公式サイトやお知らせを確認してみましょう。

5.「めんどくさい」を解決！手間なくライターを処分する方法

不用品回収業者に依頼するメリットと注意点

・手間がかからない：玄関前に出しておくだけで回収してくれる業者もあり、ガス抜き不要のプランを用意している場合もあります。

・他の不用品もまとめて処分可能：引越しや大掃除の際に、家具や家電など他の不用品と一緒にまとめて依頼できます。

・信頼できる業者の選定：見積もり時に「一般廃棄物収集運搬業許可」の許可番号を提示できない業者は、無許可の可能性があるため避けましょう。

ライター処分方法の比較

・自治体回収
手間：中
費用：無料
ガス抜き：必須
特徴：最も一般的で安価。分別ルール確認の手間がかかる。

・不用品回収業者
手間：少
費用：有料（少量なら数千円〜）
ガス抜き：不要プランあり
特徴：手間をかけたくない、他に処分品がある場合に最適。

・購入店回収
手間：少
費用：無料
ガス抜き：必須
特徴：回収実施店舗が限られるが、持ち込むだけで済む。

6.ライター処分時の注意点と危険性

・ガス抜きが不十分なままごみ袋に入れると、収集車内での圧縮時に破裂・発火する危険があります。

・ドリルなどで無理に穴を開けようとすると、摩擦熱や火花で引火する事故事例が報告されています。

・自治体によっては、他のごみとは別の「危険ごみ」や「有害ごみ」として、専用の回収日・回収場所が定められている場合があります。

7.大量にあるライターをまとめて処分したい場合

段ボール1箱分など、大量のライターがある場合は、安全のため自治体に事前相談し、臨時回収を依頼するか、不用品回収業者の利用を検討しましょう。特に不用品回収業者は、予約が集中する月末や3〜4月の引越しシーズンは料金が変動することがあるため、時期をずらしたり、複数の業者から見積もりを取ったりするのがおすすめです。

8.ライターの捨て方に関するよくある質問

Q. ライターはどこで回収してもらえる？
A. 主にお住まいの自治体が指定するごみ集積所（燃えないごみ、危険ごみなど）、清掃センター、一部のホームセンターやたばこ販売店などです。まずは自治体のルールを確認してください。

Q. ガス抜きはどのくらい時間がかかる？
A. 使い捨てライター1本につき、約2〜3分が目安です。気温が低い冬場は5分以上かかることもあります。音がしなくなってから、念のため数分間はそのまま放置するとより安全です。

Q. 完全にガスが抜けたか確認する方法は？
A. ライターを振って液体音がしないこと、レバーを押しても「シュー」という空気音がしないこと、最後に着火操作をして火がつかないことを確認してください。

9.まとめ

ライターを安全に処分する鍵は「完全なガス抜き」「自治体ルールの遵守」「必要に応じた業者活用」の三点です。準備を怠ると火災リスクを高めてしまいますが、正しい手順を守れば決して難しい作業ではありません。まずはご自宅にあるライターを種類ごとに整理し、この記事を参考に安全な処分に着手してみてください。

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（本記事は2025年9月時点の情報に基づき記載しています）