車のシガーライターとシガーソケット 現代の活用法からおすすめ製品まで徹底解説

かつてはどの車にも当たり前に装備されていたシガーライター。しかし、最近の車ではその姿を見なくなり、代わりにポッカリと口を開けた「シガーソケット」だけが残されています。

本記事では、シガーライターの意外な歴史から、あなたの車に眠る可能性を最大限に引き出す最新の活用術、そして安全に使いこなすための視点までを解説します。

車のシガーライターの基礎知識と歴史

シガーライターとは?その歴史と役割

自動車に搭載されるシガーライターは、1880年代にヨーロッパで発明され、1920年代には米国で標準装備となったとされています。当時の構造はコイル状の発熱体を12ボルト電源で赤熱させ、葉巻や紙巻きたばこに着火する単純な仕組みでした。1950年代にはボタンを押すだけで自動的に加熱と戻り動作を行う方式が普及し、灰皿と並び車内喫煙文化の象徴となりました。こうした歴史的背景があるため、電源供給用となった現在でもアクセサリーソケットを「シガーソケット」と呼ぶ習慣が残っているのです。

現代の車におけるシガーライターの現状

2020年代に入り、社会的な禁煙志向の高まりと車内で使用する電装品の多様化が進み、多くの自動車メーカーはシガーライター本体を標準装備から外しました。

同時に灰皿の標準装備も減り、車内電源は家庭用コンセントと同じAC100VのアクセサリーコンセントやUSBポートへと置き換えが進んでいます。喫煙率自体も、厚生労働省の令和4年「国民健康・栄養調査」で14.8%まで低下しており、シガーライターの需要は歴史的役割を終えつつあると言えるでしょう。

シガーソケットの多機能な活用法

シガーソケットは電源!便利な使い方を徹底解説

シガーソケットは正式には「12Vアクセサリーソケット」と呼ばれ、その名の通り直流12Vの電源を供給します。自動車専門メディア「WEB CARTOP」の解説によれば、ソケットに接続されているヒューズの容量は一般的に10A(アンペア)から15Aで設定されています。電力(W)は電圧(V)×電流(A)で計算できるため、10Aのヒューズなら最大120Wまでの機器が使用可能です。これにより、スマートフォンの急速充電器やドライブレコーダーはもちろん、消費電力の大きいポータブル冷蔵庫なども接続できます。車内に設置される位置はセンターコンソール、ラゲッジスペース、2列目シートの足元など複数ある場合も多く、アウトドアや車中泊でポータブル電源と組み合わせれば、さらに活用の幅が広がります。

シガーソケットで充電できるおすすめデバイス

・USB急速充電器
スマートフォンやタブレットの充電に不可欠なアイテムです。例えば、Anker社の「PowerDrive 2」は、2ポート合計4.8Aの高出力でありながら手頃な価格で、価格比較サイト「価格.com」の売れ筋ランキングでも常に上位を維持しています。

・車載インバーター
車の直流12Vを家庭用と同じ交流100Vに変換する装置です。これにより、ノートパソコンや小型の家電製品が車内で使用可能になります。120W程度まで対応するコンパクトなモデルは、キャンプやリモートワークで特に人気があります。

・小型空気清浄機
花粉やPM2.5、車内の気になる臭い対策に有効です。シャープのプラズマクラスター搭載モデルのように、車内のカップホルダーに収まるサイズで専用電源ケーブルが付属している製品は、長距離ドライブの快適性を大きく向上させます。

シガーソケットの増設でさらに便利に

スマートフォン、ドライブレコーダー、空気清浄機など、複数の機器を同時に使用したい場合は、ソケットを増設できる分配器が便利です。製品を選ぶ際のポイントは以下の通りです。

1.接続する機器の合計消費電力が、車のヒューズ容量(多くは120W)を超えないこと
2.バッテリーの状態を把握できる電圧表示機能があること
3.設置場所に合わせて角度を調整できる首振り機能があること

増設ユニットを固定する際は、特に夏場の高温で粘着力が弱まる両面テープだけに頼らず、面ファスナーやビス止めで確実に固定することで、走行中の振動による脱落や異音の発生を防げます。

シガーソケット利用時の注意点と安全対策

シガーソケット使用時のトラブルを避けるポイント

シガーソケット利用で最も注意すべきトラブルは、過放電によるバッテリー上がりです。日本自動車連盟(JAF)の調査報告によると、2023年度のロードサービス出動理由の第1位は「過放電バッテリー」です。

これを防ぐため、エンジン停止中の長時間の給電は絶対に避けましょう。特に、バッテリーへの負荷が大きいアイドリングストップ搭載車では、走行中であっても信号待ちなどで電圧が低下する場合があるため注意が必要です。 過電流やショートを防ぐため、合計消費電力がソケットの定格(多くは120W)を超えないか常に確認し、ドライヤーなど発熱量が大きい家電は、インバーターを介しても短時間の使用に留めるのが賢明です。

安全に利用するための製品選びと設置方法

安全な利用のためには、製品選びと設置方法にも配慮が必要です。まず、シガーソケット対応機器は必ず「12V車専用品」を選び、トラックなどで使われる24V車用を誤って使用しないことが大前提です。特に海外製の安価な製品の中には、日本の安全基準を満たしていないものもあるため、電気用品安全法に適合した証である「PSEマーク」が付いている製品を選ぶとより安心です。

万が一ヒューズが切れた場合、自動車専門メディア「WEB CARTOP」も指摘するように、必ず元のヒューズと同じ形状・同じ容量(アンペア数)のものと交換することが鉄則です。設置の際は、コードがドアに挟まったり、運転操作の妨げになったりしないよう配線クリップで固定し、通電ランプが夜間の視界を妨げる場合は遮光ステッカーで覆うなど、細かな配慮が安全性を高めます。

車で使えるおすすめライターと関連製品

シガーソケットを活用するおすすめカーアクセサリー

・USB急速充電器
代表製品:Anker 535 Car Charger
主な機能:三ポート合計67W、PD対応
参考価格:4,000円前後

・FMトランスミッター
代表製品:JBL Tuner2
主な機能:Bluetooth 5対応、ハンズフリー通話
参考価格:7,000円前後

・車載空気清浄機
代表製品:シャープ IG-KC15
主な機能:プラズマクラスター7000
参考価格:10,000円前後

・ポータブル冷蔵庫
代表製品:Alpicool C20
主な機能:19リットル、コンプレッサー式
参考価格:35,000円前後

現代の車に最適な代替ライターの種類と選び方

シガーライターの代替として安全性と携帯性を両立するのが電子ライターです。主流は次の3方式です。

1.電熱線式
コイル状の電熱線を発熱させて着火する方式。

2.プラズマアーク式
高電圧でプラズマを発生させて着火する方式。

3.ガスレスターボ式
高圧ガスを使わず、内蔵ファンで空気を送り込み強力な炎を作る方式。

選び方のポイントは、車内保管時の高温に耐える材質であること、USB Type-C充電に対応していること、キャップの自動ロックなど誤作動を防ぐ安全機構が備わっていることです。シンプルな電熱線式は温度上昇が穏やかで、樹脂製の内装へのダメージが少なく、プラズマ式は風の影響を受けにくい点でアウトドアにも適しています。

最新の電子ライターやUSB充電式ライターを紹介

・プラズマライター Type-Cモデル
2024年に登場したフルメタル製の薄型モデルは、USB Type-Cで充電でき、フル充電で約200回の着火が可能です。風速8m/sの環境でも安定して着火できる性能を持ち、アウトドアシーンでも活躍します。

・電熱コイル式スライドライター
スライドカバーと電源スイッチが一体化しており、誤操作を防ぎます。また、2分間の自動電源オフ機能を備えるモデルは、バッテリー保護にも優れています。

・シガーソケット差込式USBライター
本体がシガーソケットのプラグ形状になっており、充電しながら保管できます。着火と同時に周囲のLEDが点灯して視認性を確保する仕様や、過充電防止ICを内蔵し、エンジンに連動して自動でオフになる安全性の高い製品もあります。

車内電源の主役は、火をつけるシガーライターから、電力を供給するシガーソケットへと完全に移行しました。一方で、ライター機能そのものも電子化とUSB給電の進化によって、より安全で便利な形で生き続けています。本記事で紹介した活用術と安全対策を参考に、あなたのカーライフに合わせたアクセサリーを選び、より快適でスマートな車内空間を実現してください。


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(本記事は2025年9月時点の情報に基づき記載しております)

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