百均ライターは本当に危ない?事故事例と安全な使い方
- ・百均ライターが「危ない」と言われる理由とは?
- ・価格が安いと品質も低いのでは?
- ・安全基準を示すPSCマークとは?
- ・ライターではどのような事故が起こりうるのか?
- ・炎が消えない・大きすぎるといった不具合
- ・本体の破裂や爆発
- ・車内など高温の場所での放置
- ・子どもの火遊びによる事故
- ・ライター事故を防ぐにはどうすればいい?
- ・購入時に確認すべきポイント
- ・使用時に気をつけるべきことは?
- ・どこに保管するのが安全?
- ・子どもやペットがいる家庭での注意点
- ・もし事故が起きてしまったら?
- ・ライターの種類によって危険性は違うの?
- ・フリント式と電子式ライターの違い
- ・ターボライターと通常ライターの炎の違い
- ・簡易ガスライターの構造と注意点
- ・ 「たばこの2個持ち」は、新しいスタンダードへ
手頃な価格で手に入る百均ライターですが、その安さから「危ないのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、日本国内で販売されるライターは、価格にかかわらず国の安全基準を満たすことが義務付けられています。
この記事では、百均ライターが危ないと言われる理由から、実際に起きた事故事例、そして事故を防ぐための購入時の確認点や安全な使い方・保管方法までを解説します。
百均ライターが「危ない」と言われる理由とは?

安価なライターが危険だというイメージには、誤解と事実の両側面があります。ここでは、その理由を安全性に関する基準とあわせて見ていきましょう。
価格が安いと品質も低いのでは?
安価な製品は壊れやすく危険というイメージが根強くあります。しかし実際には、百均ライターであっても国内で流通する以上、一定の安全基準を満たさなければ販売できません。価格が低いのは大量生産や流通コストの最適化によるものであり、品質を犠牲にしているとは限りません。とはいえ個体差は存在し、製造工程での微細なズレが事故の引き金になる可能性は否定できません。大切なのは価格ではなく、製品が適切に管理されているか、そして使用者が適切な知識を持って使うことです。
安全基準を示すPSCマークとは?
日本で販売されるガスライターは消費生活用製品安全法の規制対象であり、PSCマークが付与されて初めて店頭に並びます。このマークは、製品が落下試験や加圧試験など複数の厳格な検査を経ていることを示しています。百均ライターでもパッケージや本体裏面を確認すると小さなPSCマークが刻印されているものが多く、一概に「100円だから危ない」とは言えません。
ライターではどのような事故が起こりうるのか?

ライターの取り扱いを誤ると、火傷から火災まで、さまざまな事故につながる可能性があります。ここでは、実際に報告されている事故事例を紹介します。
炎が消えない・大きすぎるといった不具合
炎の高さを調整するダイヤルが不良で、最小設定でも勢いよく炎が吹き出す個体があります。着火時に思わず手元を焦がし、軽度の火傷につながった例は少なくありません。また、点火ボタンを戻しても内部の弁が閉じ切らず「炎が消えない」ケースも報告されています。燃料が尽きるまで燃焼が続くと、周囲の可燃物へ燃え移り、家具や衣類を焼損させるリスクが高まります。
本体の破裂や爆発
ライター内部のタンクに微細な亀裂があると、ガスが漏れ出すことがあります。この状態で着火すると本体が破裂して破片が飛散する危険があります。特に金属パーツを採用したターボライターの場合、破片の勢いが大きく、顔面や眼球に損傷を負う事故も報告されています。破裂は頻繁に起こるわけではありませんが、発生すれば重篤な結果を招きやすいため軽視できません。
車内など高温の場所での放置
夏季の駐車中車内は70℃を超えることがあり、ライター内部の液化ガスは急激に膨張します。破裂しなかったとしても弁からガスが噴出し、電装品の火花や静電気で着火した例があります。自宅でも窓際やストーブ周辺に放置したことで外装が溶け、ガス漏れから発火に至った事例があるため、高温環境への放置は絶対に避けるべきです。
子どもの火遊びによる事故
住宅火災の原因として「子どもの火遊び」が毎年一定数報告されています。チャイルドレジスタンス機能付きライターでも、力の強い年長児は点火できてしまう場合があります。子どもは炎の危険性を十分理解できず、カーテンやティッシュなどに着火し、瞬時に炎上するケースもあります。
ライター事故を防ぐにはどうすればいい?

事故を防ぐためには、購入時から使用、保管、万が一の事態まで、各段階で注意点を押さえておくことが重要です。ここでは、安全にライターを扱うための具体的な方法を解説します。
購入時に確認すべきポイント
店頭で製品を手に取った際に、以下の点を確認するだけで、粗悪品を避けるリスクを大幅に減らせます。
・本体または外箱にPSCマークが刻印されているか
・製造元名称が明記されているか
・点火レバーやホイールがスムーズに動作するか
特にガス注入口付近の樹脂成形が歪んでいないか、目視で確認するとより安心です。
使用時に気をつけるべきことは?
ライターを使用する際は、炎をできるだけ小さく設定しましょう。点火する際は顔や髪から10センチ以上離すと、不意の炎の揺れによる火傷を防げます。連続使用は避け、長時間の着火が必要な場合は、別の熱源を検討することをおすすめします。
どこに保管するのが安全?
ライターは、高温多湿を避けて保管することが基本です。具体的には、以下のような場所が考えられます。
・直射日光が当たらない引き出しの奥
・暖房器具から1メートル以上離れた戸棚
気温が40℃を超える可能性がある車内やベランダでの保管は避けてください。また、湿度が高いと金属部品の腐食が進み、ガス漏れを招くことがあるため注意が必要です。
子どもやペットがいる家庭での注意点
チャイルドレジスタンス機能付きの製品を選んだうえで、使用後は必ず子どもの手の届かない高所へ保管しましょう。ペットが噛むとタンクに亀裂が生じ、ガスが漏れる恐れもあるため、ペットが近づける場所には置かないようにしてください。家庭内で「ライターの保管場所」を決めておくことが、事故防止につながります。
もし事故が起きてしまったら?
衣類や紙に着火した直後であれば、濡れタオルで覆い酸素を遮断すると鎮火できる場合があります。室内の火の勢いが大きい場合は、初期消火よりも避難を優先し、119番通報とドアを閉めて延焼を遅らせる行動をとってください。火傷をした場合は、流水で20分ほど冷やし、速やかに医療機関を受診しましょう。事故の原因となったライターは、可能であれば水に沈めてガスを抜き、販売元や消費生活センターへ連絡すると原因究明に役立ちます。
ライターの種類によって危険性は違うの?

ライターにはいくつかの種類があり、それぞれ構造や炎の特性が異なります。その違いを知ることで、より安全な取り扱いにつながります。
フリント式と電子式ライターの違い
フリント式は、やすりを回転させて火花を発生させ、ガスに点火します。構造がシンプルで故障しにくい一方、やすり周辺に削りカスが詰まると着火しにくくなることがあります。電子式は、圧電素子で高電圧を発生させて火花を飛ばす仕組みで、ワンタッチで点火できる手軽さが特徴です。ただし、内部の配線が断線すると修理は難しくなります。
ターボライターと通常ライターの炎の違い
ターボライターは、勢いのある青色のジェット炎を生成します。炎の温度は約1300℃に達し、風に強い特性があります。一方、通常ライターの黄色い炎は約800℃です。高温で勢いの強いターボライターの炎は便利ですが、誤って触れた場合の火傷は深刻になりやすいため、取り扱いにはより一層の注意が必要です。
簡易ガスライターの構造と注意点
百均などで一般的に見かける簡易ガスライターは、樹脂製のタンクと金属製の部品などで構成されています。部品の経年劣化はガス漏れの主な原因となります。また、残量が見える透明なボディは便利ですが、紫外線で劣化しやすくなる側面もあるため、長期間保管していたものはひび割れなどがないか確認してから使用してください。
100円ライターが特別に危険というわけではなく、国の安全基準を満たした製品が流通しています。しかし、ライターは可燃性ガスを扱う道具であるため、誤った使い方や不適切な保管は事故に直結します。購入時にPSCマークを確認し、高温の場所を避け、子どもやペットの手の届かない場所に保管するなど、基本的な注意点を守ることが大切です。ライターの特性を理解し、正しく扱う意識を持つことで、安全に利用できます。
「たばこの2個持ち」は、新しいスタンダードへ
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(本記事は2025年9月時点の情報に基づき記載しています)

