ライターにまつわる15のナゼ。様々な疑問をQ&A形式で解決!

ライターの種類や構造、メンテナンス方法について理解を深めるうえで、ふと、素朴な疑問が生じることはありませんか?この記事では、普段ライターを使用する際に思い浮かべる疑問についてQ&A形式でお答えします。

ガスの不思議

Q.ガスを注入しているうちに、ライター本体が冷たくなるのは、なぜですか?

A.理由は気化熱によるものです。気化熱とは、液体が気体になる(気化)際に外部から吸収する熱量のこと。ライターへガスを注入していくと、タンク内でガスが気化すると同時にタンクおよび周辺の熱を奪います。そのため、ライター本体の温度が下がり、冷たいと感じるのです。

Q.使い切りライターのなかに仕切りがあるのはなぜですか?

A.ガスライター内の圧力を分散させるために、仕切りが設けられています。というのも、ガスライターはパッと見は小さいですが、ライターの内部にかかるガスの圧力は、1平方cmあたり13kgにもなります。ライターケースはプラスチックを素材としていることが多く、プラスチックが割れないようにするため、ガスの圧力を分散する仕切りが作られています。

炎の不思議

Q.ガスライターを使っていて、炎の高さが変化するのは、なぜですか?

A.炎の高さが変わる理由は大きく分けて、ふたつあります。ひとつは、燃料であるガスの残量が少ない。もうひとつは、燃焼部位の不具合です。ガスの残量が少ない場合は、燃料のガスを補充することで改善できます。燃焼部位の不具合については、ゴミが付着して詰まりかけていることが考えられるので、ゴミを取り除いてみましょう。以上のような原因がみられない場合は、メーカーや販売店などに相談してみることをおすすめします。

Q.ライターの種類によって、炎の温度も違うのでしょうか?

A.はい、ライターや燃料の種類によって、炎の温度は異なります。フリント式ライターや電子ライターは約800〜1000℃、内燃形式のライターは約1200〜1400℃といわれています。これは燃焼する際に空気とガスを混合する機構が異なるためで、フリント形式のライターは火口から出たガスと空気が混合するので、燃焼筒内部でガスと空気を混合する内燃式のライターよりも炎の温度が低くなるのです。

着火の不思議

Q.気温の変化によって、ライターの着火率は変わりますか?

A.はい、変わります。一般的には、使用する環境の温度が低くなると、ガスが気化しづらくなり、ライター内のガス圧力が低下します。そのため、燃焼部分へのガスの供給が十分ではなくなるため、着火率が低下してしまうのです。

Q.ガスの消費量は、ライターの構造で変わりますか?

A.いいえ、ライターの構造でガスの消費量に差は出ません。ただしライターの構造によっては、火がついているか確認しづらく、燃やしている時間が長くなり、より多くガスを消費している可能性はあります。

Q.内燃型ライターを連続着火させると、本体が熱くなるのは、なぜでしょうか?

A.そもそも内燃型ライターは、風の影響を受けずに着火させることを目的としている構造。ライター本体内部にある燃焼筒のなかでガスと空気が混合して発生する燃焼熱が本体を熱くするのです。内燃型のライターは、長時間の連続使用を避けてください。

Q.内燃型ライターでたばこに火をつける時のコツはありますか?

A. はい、あります。たばこに火をつける際、内燃型ライターの着火部分にある、金網や触媒線にたばこが触れてしまうと、本体が故障する場合があります。炎に気をつけて、ネットやカタライザーの上部から2〜3センチの位置で、着火するようにしましょう。

Q.電子ライターの使用期間って、どれくらいですか?

A.明言はできませんが、機械部分が故障しなければ、ガスを補充することで半永久的に使用できるといわれています。たとえば、着火機構にフリントを使用しない電子ライターがそうです。

とはいえ、ライターをぞんざいに扱ったり燃焼部分にゴミが付着したりすると、すぐに使えなくなってしまいます。長持ちさせるために丁寧に取り扱いましょう。

ライターの扱い方

Q.ライターの内部機構部分が、せり上がって来てしまうのってなぜ?

A.内部機構と外部ケースが分割できるライターの場合、ライターを落としたり角にぶつけたりするなどしてしまうと、形がゆがんでしまい、内部機構部分が自然とせり上がってきてしまいます。このような時は、内部機構部と外部ケースの摩擦を多くするために接触面積を増やすとよいでしょう。具体的には、ペンチなどを使って内部機構部品の幅を広げふくらみをもたせる方法があります。自力で難しい場合は、メーカーや販売店に相談することをおすすめします。

Q.ガスライターでガス漏れってなぜ起きるの?

A.ガス漏れの原因のほとんどは、部品の破損によるものです。ガスタンクやガス注入口のパッキンなどが破損することが多く、ライターの落下による衝撃などで破損することも考えられます。ガスライターで火をつけようとした時に「シュー」と音がする場合はガスが漏れている可能性が高いです。そのようなライターは使用を中止し、絶対に火気のあるところへ持ち込まないでください。

Q.なぜライターを落とすと、火がつきにくくなるのでしょうか?

A.じつはライターには精密部品が多く搭載されていて、落下の衝撃などで部品が変形したり破損したりして正常に動作しなくなるためです。なるべく落としたりぶつけたりしないよう、丁寧に取り扱いましょう。

小物の交換や保管について

Q.ライター用のオイル缶やガスボンベの使用期限は?

A.厳密には、使用期限はないといわれています。ただし、オイル缶やガスボンベなどには金属箇所やゴム部分、スプリングなどに消耗品が使われているため、それぞれについては当然、耐久期限があります。また、オイル缶は密閉していないとオイルが蒸発してしまうことも考えられますので、なるべく早く使い切りましょう。なお、オイル缶やガスボンベの保管場所は、直射日光があたらない40℃以下の冷暗所がおすすめです。

Q.使用しないライターを、長期間放置しても大丈夫?

A.ライターを長期間使用しない場合は、適切な処置をしてから保管することをおすすめします。まず、ガスライターはその型式を問わず、ガス抜きしたうえでの保管をおすすめします。また、フリント式ライターは、フリントを入れたまま長期間放置してしまうと、フリントがヤスリに付着して固まって使えなくなったり、膨張してほかの部品の破損につながることも。できるだけ、フリントを取り除いてから保管することをおすすめします。銀製のライターは、酸化などで黒ずんでしまう可能性がありますが、磨けば綺麗になります。黒ずみが出てきたら、市販の銀磨き剤を布に塗布し、から拭きしてください。

Q.オイルライターの内部の綿は、交換できますか?

A.一部のメーカーのみ専用の綿が交換品として販売されています。市販の綿で代用が可能なライターもありますが、念のためメーカーや販売店に相談することをおすすめします。

普段何気なく使っているライターの謎に迫りました。正しく使って喫煙タイムを過ごしてください。

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