ライターの超基礎知識。種類やメンテナンス方法まで徹底解説します

ライターはたばこを吸うために必要不可欠なアイテムですが、その仕組みやお手入れ方法などを詳しく知っているという人は、意外に少ないのではないでしょうか? たばこのパートナーともいえるライターを大切に使うため、基本的な知識をまとめてみました。

ライターの燃料と着火構造

ライターといっても多種多様ですが、基本的には「燃料」と「着火方式」によって分類されます。それぞれの種類と特徴を見ていきましょう。

ライターの燃料は「ガス」と「オイル」の2種類

ライターは火を燃やす燃料によって「ガスライター」と「オイルライター」に大別されます。

ガスライターに使用されるのは、ブタンを主成分とした可燃性の液化石油ガス。ライターのタンク内では液状ですが、空気中に放出されると気化します。
一方、オイルライターに使用されるのは、石油やナフサを主成分としたヘキサン系の蒸発性燃料です。オイル独特の臭気が気になる人のために、各メーカーから臭気を軽減した商品も提供されています。

ライターの3つの着火方式

ライターの基本的な構造は、ガスやオイルといった燃料に、火花で着火させるというもの。この火花を発生させる仕組みとしては「フリント式」「電子式」「内燃式」の3種類があります。

「フリント式」は、フリント(発火石)で発火させる方式で、回転式のヤスリとこすり合わせて燃料に着火させます。燃料はガス、オイルの両方に対応できます。

「電子式」は、衝撃を与えることで高電圧を生み出す「圧電素子」を用いて火花放電を起こし、着火する仕組みです。ガスライターにのみ対応し、オイルライターには使用できません。

「内燃式」は、着火方式は電子式と同様ですが、事前にライターの内部でガスと空気を混合して燃焼させ、その炎を外に排出する仕組みです。やはりガスライターのみの対応です。

ライターに燃料を注入してみよう

ライターには燃料や着火方式による分類だけでなく、「燃料注入式」か「使い切り式」でも分類されます。近年は100円ライターをはじめとした使い切り式が普及していますが、長年にわたってライターを愛用するなら、やはり注入式のライターを使いこなしたいもの。そこで、ガス、オイルそれぞれの注入方法を紹介しましょう。

ガスライターの燃料注入手順

STEP1:注入口のネジを外す

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

ガスを注入する際に大切なのが、ガスを使い切ること。ガスが残っていたまま注入しようとすると、残留ガスが一度に放出される恐れがあります。まずはガスを使い切ってから、注入口のネジを外しましょう。

STEP2:注入口を上向きに

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

注入の際は、ライターのガス注入口を上向きにします。この際、ガスボンベをよく振っておきましょう。

STEP3:ガスを注入

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

ガスボンベのノズルを、ガス注入口に上から垂直に差し込みます。ノズルと注入口が正確に合っているか、しっかりと確認したうえで、強く押すと注入が始まります。

※ライターによっては、ボンベに付属するアダプターや、専用ボンベが必要な場合もあります。

STEP4:注入後の注意

注入後は、あわてずに数分待ってから火をつけましょう。注入直後はガスによってライターの温度が下がるため、炎が不安定になるためです。

オイルライターの燃料注入手順

STEP1:オイルタンクを取り出す

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

オイルを注入するには、まずは外装ケースを外して、ライター内のオイルタンクを取り出す必要があります。ライターによって形状や構造が異なるので、説明書などで確認しましょう。

STEP2:オイル注入口を逆さに

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

ライターのタンクを逆さに持ち、オイルの注入口を上に向けます。ネジ式のものはあらかじめネジを外しておき、オイルの流出を防ぐフェルトがある場合はめくっておきます。

STEP3:オイルの注入

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

オイル缶のノズルを立てて、その先端をオイルタンク内の綿に当て、ゆっくりと少しずつしみ込ませましょう。注入し過ぎるとオイル漏れの原因になるため、オイルが綿の表面まで染み出してくれば終了しましょう。

ライターのメンテナンス方法

愛着のあるライターを、いつまでも使い続けたいと思うなら、メンテナンスが欠かせません。ライターの種類ごとに、メンテナンス方法を説明しましょう。

フリントライターのフリント交換方法

STEP1:フリント挿入口を確認

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

フリントライターで火がつきづらくなったら、フリント(=発火石)を確認しましょう。薄くなっているようなら交換時期です。フリントの挿入口は、ライターによって異なりますので、あらかじめ確認しておきましょう。

STEP2:フリントの交換

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

フリント挿入口のネジを外して、古くなったフリントを取り出し、新品と取り替えます。その際、ヤスリや火口にたまったフリントの粉を取り除いておきましょう。

オイルライターのウィック(芯)の交換方法

STEP1:オイルタンク内の綿を取り出す

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

オイルを揮発させるための芯を「ウィック」といいます。ウィックの交換は、オイルライターの内部を掃除する絶好の機会。オイルタンク内の綿と古くなったウィックをピンセットなどで抜き出し、綿棒などでケース内の汚れやススを拭き取りましょう。

STEP2:新しいウィックを差し込む

(出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

新しいウィックを差し込む際は、着火部分の長さは10ミリ程度にして、取り出した綿をウィックに絡まるように詰め直します。

電子ライター・内燃ライターのメンテナンス

出典:一般社団法人 日本喫煙具協会:喫煙具の知識)

電子ライター(写真左)や内燃ライター(写真右)の着火部にゴミが詰まると、ガスが出なくなったり、作動不良の原因となる恐れがあります。
お掃除も大切ですが、電子ライターの場合、放電電極には触れないよう十分な注意が必要です。

ライターはたばこを吸うために欠かせない大切なもの。その仕組みやメンテナンス方法を知って、長く愛用したいものです。

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